一括運用の注意点

こんにちは、菊池です。 株価が下がってくると「今、底だと思うので買うなら今ですよね?」ということを良く言われます。 「積立」にとっては「今がチャンス!」という絶対的なタイミングはありませんが「一括」の場合は、商品選定の次に重要なのがタイミングです。 ただし、積立での運用と大きく違うところがあるので一括で投資(運用)を考えられている方は注意が必要です。 一括運用での注意点 運用する際最も大事なことは「どのような商品であるか」は疑う余地はありません。特に一括運用の商品で大事なところは、次の点を備えているかどうかです。 下がりにくい仕組みがあるかどうか 下がりにくい(減りにくい)仕組みとは 一括運用の商品説明(パンフレットなど)で大きく表記されることは「増え方」であることは当然です。ただし増えるかどうかは、もちろん実際運用してみないとわかりません。特に大きく増える可能性がある商品は、大きく減る可能性がある商品だという、表裏一体になっております。 株の現物買いや信用取引のような自分自身で判断するものなら当てはまりませんが、運用担当がいるような商品でお任せで運用をする場合、最も大事なことは下がりにくい工夫をしているかどうかです。これは、「いくら増える」ということ以上に大事な要素です。なぜなら、下がった割合と同じ割合上がっても元の値には戻らないからです。 分かりにくいかもしれませんので、上の図を確認いただければと思います。5月に100円だったリンゴが6月に半額(50%)になりました。ところが、7月になる50%上昇しました。 価格の推移では5月:100円→6月:50円(前月比50%DOWN)→7月:75円(前月比50%UP)となります。 一括運用の場合、途中の運用は関係なく運用成績は価格がすべてです。例えば、5月に30,000円のリンゴを購入した場合、リンゴは300個購入ができ、7月にリンゴを売ると300個×75円=22,500円で7500円の損失が出てしまいます。(一方、1万円ずつ3か月間の積立なら約2,500円利益が出ます。) 使ったお金 保有個数 売却価格 売却額 損益 一括 30,000円(5月に一括) 300個 75円 22,500円 ▲7,500円 積立 30,000円(5,6,7月に1万円ずつ) 433.333…個 75円 32,500円 +2,500円 わずか30,000円の運用を比較した場合、一括と積立の損益で10,000円の差がつきました。 下がった後、同じ割合分上昇しても元の値には戻らないので、下がりにくい工夫がされているかどうかは、一括運用にとっては重要です。 ただし、それでもコロナウイルスのような時は下がることもあります。トータルで資産を減らさないために、積立のような下がってもメリットのある仕組みも併用して使うことをお勧めいたします。

セミナーレポート(4/25 初心者専用! iDeCo・NISAとは?)

4月25日に行いました、オンラインセミナーのレポートです。今回は初心者専用と銘打ったセミナーで、1時間半の内容でした!3名という募集人数でしたので、予約ですぐ埋まってしまいました…。 残念ながら参加できなかった方もいらっしゃったので、また、このテーマは近々実施したいと思います。 今回お話しした内容は下記です。 iDeCoやNISAなど積立が注目されている理由 NISAの種類(一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA) iDeCoとNISAの違い(税金面・メリット・デメリット) 参加者からの声 名前だけは知っていたのですが、どういうものかも分からず、ネットで調べていてもよくわからなかったです。質問しやすい環境だったので、良く分かりました!→ (菊池) ご参加ありがとうございました!セミナー中のご質問もありがとうございます!初めてだと何が何やらわからないと思いますので、今後もサポートさせていただきますね。 良く分からずとりあえず始めては見たものの、中身の商品の選び方について分からなかったので参加しました。セミナー後に個別に質問お答えいただきありがとうございました。→ (菊池) 既にNISAもiDeCoもやられておられましたね。商品の選び方に関しては「目的」や「期間」によって異なりますので、絶対的な正解はありませんが、方向性は合っていると思います。 今回は、3組の方にご参加いただきました!また開催いたしますので、よろしくお願いいたします。

株価下落時に「投資信託積み立て」でやってはいけない3つのこと

たとえ長期・積立・分散投資をしていても投資信託(変額保険・NISA・iDeCoなどを含む)の基準価額が下落する (価格が安くなる) と現在のような株価の上下が激しい時は不安になりますよね。。。 「このまま上がらなかったらどうしよう。」「あの時に売ってしまったら良かったのでは?」「そもそも購入したのが失敗なのでは?」 特に菊池調べではこういった不安な気持ちは「夜」に来ます。 今回は、株価が下落する時に「投資信託の積み立て」で絶対にやってはいけない3つのことをご紹介いたします。 その1 解約をすること 絶対にやってはいけないこと、その1は解約することです。 積立投資の資産価値は 価格×個数です。 例えば、4月1日時点で基準価額1万円の投資信託を100口保有していました。4月1日時点で資産価値は1万円×100口=100万円…(1)です。ところが、4月2日に基準価額が下落し、8000円になりました。4月2日時点の資産価値は8,000円×100口=80万円…(2)です。(2)ー(1)=▲20万円資産価値は20万円下がりました。 ここで、資産価値が20万円下がったのは「基準価額が2000円下がったため」です。大事なことは、口数(上記では100口)は減っていないことです。もっというと、資産価値が下がっているのはあくまで机上の話です。 しかし、ここで慌てて解約をしてしまえば、机上の話が現実の損に変わってしまいます。 株価が下落しているときには絶対に解約はしないでください。 「いやいや、このまま上がらなかったらどうするんですか?」 という方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそもの商品(ファンド)選びを間違っていない限り、下落時から回復しないことはありえません。逆に、下落から回復しないようなものに積み立てている場合、長期・積立・分散投資にそぐわないにファンドである可能性があります。 その2 別のファンドに乗り換えること 変額保険、iDeCoなど、ファンド変更ができる商品にありがちですが、別のファンドに乗り換えることも、結局「その1 解約をすること」と同じです。 追記すると「下がる前に売却しておけば…」とか「下がる前に元本確保商品に乗り換えておき、下がり切ってから買い戻そう」と考える方もいらっしゃいますが、これもおすすめできません。 確かに、下がる前に売却したり、落ち着いてから買い戻すということはベストのタイミングでできれば、理論上利益が上がります。 ただし、そもそも上記のように理論上の最大利益を取ろうと考えてしまうと「長期・積立・分散投資」の目線ではなく、「短期・一括・集中投資」の目線に変わってしまい、結局本来の目的を逸してしまう可能性が高くなります。 資産運用を行うにあたって、本来の目的を見失うことほど危険なことはありません。下落時の無闇なファンド変更は避けましょう! その3 積立金額の増減 4月1日の記事「コロナウイルス下における積立投資の重要性」で記載した通り、長期・積立・分散投資は「下落時があるからこそ」資産が増える仕組みです。 下落時に積立をやめてしまうことのないことをしましょう! また、逆に積立金額を過剰に増加することも「その2 別のファンドに乗り換えること」で紹介した「長期・積立・分散投資」ではなく、「短期・一括・集中投資」の目線に変わることと同じです。大きく下がったからと言って、大きくお金を入れるとマネーゲームになってしまいます。繰り返しますが、 資産運用では本来の目的を見失うことは最も危険です! まとめ 長期・積立・分散投資で最も大事なことは そもそも、資産運用は「資産を用(もち)いて、運ぶ」ということです。「なんのために、資産を用いて、いつ、どこまで運ぶのか」。 目的が最も大事です。 資産家の暇つぶしの投資でない限り、ライフプランを考え、目的と目的までの距離(期間)を大事にし基準価額の上下に一喜一憂せず、粛々と続けましょう。 フランスの経済学者トマ・ピケティ氏の著書『21世紀の資本』で過去の株式投資が5%ぐらいの成長率があったと記載がありました。 経済成長を信じて、「長期」続けられることによって大事にしましょう。