コロナウイルスで住宅ローンはどうなる?(前編)
こんにちは、菊池です!
コロナウイルスの影響で、住宅ローンの返済の相談が増えてきております。
フラット35を扱う住宅金融支援機構によると、
支払いに関する相談件数は今年2月はおよそ20件でしたが、3月はおよそ200件、
4月はすでにおよそ1200件と急増しています。
私のもとにも、住宅ローンやライフプランの相談が非常に多く増えております。
また、先日のブログで賃貸の家賃免除について記載したことをお読みになった方から、
「住宅ローンには同じような措置はないの?」
というご連絡も複数いただいております。
結論から申し上げますと
2020年4月27日現在、日本に住宅ローンに対する政府や地方公共団体からの一律の免除や補償(保証)のようなものはございません。
ただし、個別の金融機関などでは対応があるところもあります。
フラット35は「期間延長」「一定期間軽減」「ボーナス払いの変更」
住宅金融支援機構では、
①返済期間の延長(最長15年)
②元金据置期間(利息のみを支払う期間)(最長3年)、
③ボーナス払いの変更や撤廃などがあります。
①、②に関しては毎月の返済額は減少しますが、
トータル返済額は増えますので、ご留意くださいませ。
5月の金利の動きに注目すべきでしょう。
今後、住宅ローン金利についてもっとも影響が懸念されるのは、
現在住宅ローンを借り入れている人が、
新型コロナウイルスの影響で返済できなくなる事態が増えていくことです。
このような債務不履行が増えると、
金融機関は貸しだしに慎重になり金利を上げざるを得ません。
新型コロナウイルスの問題が長引くとその可能性は高まるでしょう。
民間銀行は手数料の免除など
京葉銀行・滋賀銀行・広島銀行・南日本銀行・沖縄銀行などでは
返済条件のにかかる手数料(最大数万円)を免除する取り組みを行っております。
まずは借り入れ銀行にお電話を
住宅ローンの返済に負担を感じたら、すぐに金融機関に相談しましょう。
現在はコロナウイルスの影響で、金融機関も大きく門戸が開いております。
ただ、私も銀行に行くことがありますが、ローンの部門は絶えず人が出入りしております。
必ず、お電話を入れてから訪問いたしましょう!
ローンの支払いは遅れないように!
もし、何も言わずに返済が遅延してしまうと遅延損害金が発生いたします。
一度だけの遅延ならいいかという考えは決してしないでください。
遅延により、下記が発生することがあります。
- 優遇金利の廃止
- クレジットカードの停止
- 借り換えができなくなる
- 全額返済
- 給与、住宅など資産の差し押さえ
例えば、優遇金利が廃止されると住宅ローンは
三菱UFJ銀行の変動金利0.625%で借りている方は2.475%になります。
仮に5000万円の35年で住宅ローンを借りている方が4年後に優遇金利が外れると
元々132,573円の方が174,032円(+41,459円)に上がります。
(※返済額だけで見ると6500万円の住宅を0.625%で購入したのと同じです。)
詳しくは銀行に相談を!
良く分からない、という方は菊池までご連絡くださいませ。