貯め方より大切なのは順番。ゴールベースで教育費を迷わず準備する方法

教育資金は“積み立て方”から考えると失敗する

よくあるケース:とりあえず学資保険 or とりあえずNISA

教育資金の相談で一番多いのは、次のようなスタートです。

  • 周りが入ってるから、とりあえず学資保険
  • なんとなく積立NISAしておけばOKでしょ
  • とりあえず毎月1万円くらい積む

実はこれ、順番が逆 です。
手段から考えると、

  • 必要な額に届かない
  • リスクが合っていない
  • 老後資金を圧迫する
    といった“典型的な失敗コース”になります。

最初に決めるのは「いつ・いくら必要か」

教育資金は ゴール(必要時期と金額) から逆算するのが正しい順番です。

必要資金のざっくりイメージ

  • 高校:数十万円〜100万円台
  • 大学:私立文系で約400〜500万円
  • 国公立なら300万円台
  • 仕送りが必要なら+100〜150万円/年

子どもが0歳なら高校まで14~15年ありますが、
小学生なら大学まで10年前後。
“時間の残り”がまったく違います。


ゴールから逆算すると、手段は自動的に決まる

教育資金は 投資 or 現金 or 保険 の3つしかありません。
ゴールの年数によって選択肢は自然に決まります。

10年以上ある → 運用を組み合わせる

時間が十分あるので、

  • 積立NISA
  • 全世界株 or 先進国株の投信
    などの「増やす手段」が使えます。
    複利が効いて、無理のない積立にできる。

5年以内 → 元本重視に切り替える

投資は値動きがあるので、
5年を切ったらリスクを下げるほうが安全です。

選択肢

  • 元本確保型(定期預金・個人向け国債)
  • 学資保険の短期払い
  • 低リスクファンド(債券ファンドなど)

“教育費は使うタイミングが確定しているお金”なので、
直前に値下がりするリスクは避けましょう。


直前資金 → 現金一択

入学金・前期授業料のような「すぐ使うお金」は、現金で持つのが基本。
投資に回すフェーズは終了です。


教育資金と老後資金は必ず分けて考える

一緒にすると“どちらも失敗する”典型例

よくあるNGパターン

  • 教育資金の不足を補うために老後資金を取り崩す
  • 投資が順調だから教育費も老後費も同じ口座で運用
  • いつの間にか目的の境界線があいまいになる

教育資金は「確定している出費」
老後資金は「確定していない将来」

この2つをまとめると、
計画が崩れるのは当然です。

親の老後を削る教育資金は“設計ミス”

老後資金が不足すると、
結局は子どもが将来援助する負担が増え、
教育で助けたはずが、長期で見れば子どもに迷惑がかかります。

教育資金と老後資金は、
絶対に財布を分けて設計する のが安全。


ゴールベースで考えると、教育費は「計画しやすくなる」

教育費は

  • いつ必要か
  • いくら必要か
  • 何年あるか
    が“完全に決まっている”珍しい目的です。

だからこそ
先にゴールを置き、
そこから逆算で積み立てる。
これがもっとも効率よく、安心して準備できる方法です。