「キャッシュレス」が進まない理由

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの菊池です。
コロナウイルスの影響であまりフォーカスはされておりませんが、
今月(2020年6月)末にキャッシュレス還元が終了します。

クレジットカードやデビットカードだけではなく、
Suica・PASMOなどの交通系カードやPayPayやLINEPayなど、様々なキャッシュレス手段が出てきました。
それでも、日本はまだまだ「キャッシュレス後進国」と言えそうです。

これはJCA(日本キャッシュレス化協会(Japan Cashless Association))が調べたキャッシュレス化の指数です。キャッシュレス利用率とは異なるのですが、キャッシュレスがどこまで進んでいるかをみるための指標です。

ケニアが一番キャッシュレス化が進んでいる、というのは意外に感じるかもしれませんが、
ケニアがキャッシュレスが進んでいる理由は、
実は対照的に日本がキャッシュレスが進んでいない理由と同じです。

ケニアがキャッシュレスが進んでいる理由は現金(通貨・貨幣)に対する信用が低いからです。
そして、日本がキャッシュレス化が遅れている理由は現金(通貨・貨幣)に対する信用が高いからです。

日本のお札の技術はすごい!!

日本人がなぜ、現金に対する信用が高いかというと、
まず、お金がキレイ!
海外旅行に行って、お札がボロボロなことにびっくりしませんか?
アメリカであろうがヨーロッパであろうが、
日本ほどキレイなお札が普及している国はありません。

お札がキレイなことはもちろん紙自体にもコストがかかっていることは否めませんが、
日本人が大事にしていることに他なりません。

また、それに輪をかけてすごいのが、
「偽造防止技術」の数です。

日本銀行のHPを見たところ、1万円札には11個もの偽造防止技術が施されております。
HPに載せるのは、もちろん偽造防止のためなのですが、
同時に「日銀の自信」もあるのではないでしょうか。
(※お手元にある方はぜひ確認してみてください)

特にマイクロ文字(模様の中に小さく文字が書かれている)なんか半分遊び心なんじゃないかと思う(実際は違いますが)ぐらいの細かい技術!
1万円札は3本線の透かし、5千円札は2本線、千円は1本線なども驚きですね。

これだけ凄い技術で作られているお札。大事にしたいですね。

2024年にお札が刷新

1万円札は聖徳太子から引き継ぎ長く勤めていた福沢諭吉が勇退され、渋沢栄一になります。
5千円札は樋口一葉から女性つながり(?)で津田梅子、
千円札は野口英世から医療つながり(?)で北里柴三郎になります。

お札の画像を載せるのははばかられるので載せませんが、
すでに新しいデザインは公開されていますね。
(※私は千円札の裏側(絵柄)の富嶽三十六景がめちゃくちゃ恰好良くて好きです!)

全体的なデザインはおそらく賛否の「否」が多そうだなというデザインではありますが、
偽造防止技術に関しては、必ず今のお札の上を行っているはずなので、
どのような機能になっているかが楽しみです!

個人的には「現金だけなんです」というところ以外では現金は使わない、
完全キャッシュレスなのですが、お札の技術に関しては
日本の叡智が詰まっているようで非常に好きなのでご紹介いたしました。

皆さまも、ぜひお札を見てみてください!
なかなかどうして、すごい技術が詰まっていると感じると思います。